2017年5月15日月曜日

2017年4月30日

2017年4月30日 主日礼拝説教要旨
  「魂の中に響くおとずれ」 宇野 稔牧師
  マルコによる福音書16章9~13節

 今日の聖書箇所は復活のイエスがマグダラのマリアに姿を現され語る場面です。彼女はガリラヤの湖畔のマグダラという町の出身で、7つの悪霊を追い出していただいたと表現されるくらい深刻な精神的病をイエスによって癒してもらっています。
 彼女は復活のイエスに出会います。そして他の弟子たちの所へ行き報告しますが、誰一人としてそれを聞いて信じなかったのです。そしてさらに我が身の哀れさに「彼らは泣き悲しんでいた」のです。
 ここには弟子たちの頑なさが現れています。さらにこれは弟子たちの頑なさだけではなく、私たち人間の頑なさでもあるのではないでしょうか。私たちは自分のことで悲嘆にくれます。嘆き、悲しみなどに力を使い果たし他のことに心が入って来ないのです。しかしながら、そんな私たちのためにイエスは復活して下さったのです。頑なで情けない私たちは恐る恐るですが手を合わすのです。「この弱い私を助けてください」と。
 非暴力主義の差別撤廃・平和活動に取り組まれたキング牧師は説教「我らの神の能力」の中で、執拗で暴力的な脅しに「これ以上、抵抗運動は続けられない」と思った時に神に祈ったと語っています。その時「正義のために立ち上がれ、神は永遠に共にいます」が心に響き、神の臨在を経験し、闘い続ける力をいただいたと証しされています。
 私たちが生きていく時、自分の力など全く及ばないという事態、苦難の中で希望が失われる時、私たちが心から主に祈る時に、逆に希望を与えて下さる神の言葉が私たちの魂に響くのです。そして、神共にいますことを経験するのです。復活の主に出会うことができるのです。復活の確信を抱き遣わされて、響き渡る叫びにしていきましょう。

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