2016年12月11日平安教会創立140周年記念礼拝説教要旨
「土台はイエス・キリスト」薛恩峰牧師
(桜美林大学チャプレン・専任講師)
(Ⅰコリント信徒への手紙3章1〜23節)
私は平安教会で育てられた牧師です。本日、創立140周年記念礼拝を皆様と共に捧げることができた幸いを、まず父なる神に感謝申し上げます。
1876年12月10日、20名の信徒が集まって平安教会を発足させました。この教会で出会い、集う多くの先達の祈りと心が重なって、これまでの歴史は織り成されました。今、私たちに求められているのは、先達が遺した信仰の遺産を受け継ぐ決意を新たにすることではないでしょうか。
二千年来、代々の教会は「説教」「信徒の交わり」「聖餐」「祈り」を最も大切なこととし、主イエスが復活された日を記念する礼拝を熱心に守り続けてきました。キリストの復活は我々に与えられた大いなる希望だからです。それゆえ、「私たちの国籍は天にある」と告白しているのです。「是非ともイエス・キリストの福音の根本的な意義を覚えなさい」。これは、本書簡の主題だけでなく、新約全体の主題でもあります。「教会の土台はイエス・キリストである」。教会は、この信仰告白の上に教立っているのです。パウロは、こう注意を促します。「あなたがたは、自分が神の神殿であり、神の霊が自分たちの内に住んでいることを知らないのですか」(3:16)。
もし教会の中に聖霊の臨在と信仰による敬虔さがないならば、教会の存在する理由はないのです。人々は教会に何を求めて来るのか。教会は万事お金の世の中にあって、お金で買えない聖なるもの、人を真に生かせる福音の宣教を神から委託されているのです。それを遂行するのが教会の使命です。聖霊こそは教会を元気づける源です。ぜひ聖霊の助けと導きを祈り求めてください。本日の記念に下記の聖句を皆様に贈ります。「霊の結ぶ実は愛であり、喜び、平和、寛容、親切、善意、誠実、柔和、節制です」(ガラ5:22~23)。
創立140周年を迎えた今、主にある兄弟姉妹たちが教会と信仰の原点に立ち返って思いを新たにし、岩倉の地において神の栄光をいよいよ豊かにあらわしていくことができますよう願ってやみません。皆様の働きの上に主の祝福が豊かに注がれますように。ア-メン。