2020年8月20日木曜日

2020年8月16日

 2020年8月16日 聖霊降臨節第12主日礼拝説教要旨

   「神さまのみ心を行なう。」 小笠原純牧師

    ヨハネによる福音書 7:1-17節

 公民権運動の母と言われるローザ・パークスは、いろいろな脅迫を受けるなかで、神さまへの信頼こそが自分を支える力であったと言っています。世の中は神さまの御心に反して、神さまが喜ばれないような有り様をすることがあります。人を傷つけたり、人を差別することが公然と行なわれたりすることがあります。そうしたなか、「世の中は神さまの御心に反している。しかしわたしは神さまの御心に従って歩みたい」と静かに祈りつつ歩もうとする人たちが出てきます。

 「この人は、学問をしたわけでもないのに、どうして聖書をこんなによく知っているのだろう」(ヨハネ7章15節)という言葉は、現代において広がりをもってくる聖書の言葉だと思います。「聖書をよく知っている」ということは、いったいどういうことであるのかということです。ただ聖書に書かれてあること、その言葉や考え方を正確によく理解しているということなのか。

 イエスさまは「この方の御心を行おうとする者は、わたしの教えが神から出たものか、わたしが勝手に話しているのか、分かるはずである」と言われました。イエスさまは神さまの御心を行なうということが大切なのだと言われます。神さまの御心を行なうということと関係なしに、聖書をよく知っているということはあり得ないと言われます。

 神さまの御心に従って歩んでいく。素朴な思いでありますが、やはり大切なことだと思います。自分のしていることが、いったいそれは神さまが喜ばれることであるのか。いろいろなときに、私たちは立ち止まって考えてみます。

 欠けたところも多く、弱さをもつ私たちですから、高慢になったり、卑屈になったりと、神さまにふさわしい歩みでないことをしてしまいます。しかしそれでも、神さまの御心に少しでも近く歩んでいきたいと思います。神さまが喜ばれるような、やさしく誠実な歩みでありたいと思います。


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