2023年4月9日 復活節第1主日礼拝説教要旨
「立ち上がる力を与えてくださるイエスさま」
小笠原純牧師
ヨハネによる福音書 20:1-18節
イースターおめでとうございます。主イエス・キリストのご降誕をこころからお祝いいたします。今日は、教会に来られた方々に、イースターエッグをお配りいたします。野の花会の方々が作ってくださいました。
ヨハネによる福音書は、マグダラのマリアのところに一番最初に、よみがえられたイエスさまがきてくださったと記しています。マグダラのマリアは、イエスさまを失い、悲しみで一杯でした。せめてイエスさまの葬りの準備をしたいと思ってお墓に行くと、イエスさまの遺体すら消えてしまっている。ただただもう泣くしかない。自分はもう何もできない。どうしたら良いのかわからない。この先どのようにして生きていけば良いのかもわからない。もう立っていることさえおぼつかない。そのようなときに、マグダラのマリアはよみがえられたイエスさまに出会います。そしてイエスさまはマグダラのマリアに「わたしにすがりつくのはよしなさい」と言われ、そしてマグダラのマリアは、イエスさまの言葉通り、自分の足で立ち、そしてイエスさまがよみがえられたことを、イエスさまのお弟子さんに伝えました。
中島みゆきの『時代』は、1975年の曲です。中島みゆきが23歳のときの曲です。48年前の曲ですが、ずっと歌いつがれています。「今はこんなに悲しくて 涙もかれ果てて もう二度と笑顔には なれそうもないけど。そんな時代もあったねと いつか話せる日がくるわ」。もう自分の力ではもうどうしようもないと思えるときがあります。悲しくて、悲しくて、もう立ち上がることはできないのではないかと思うときがあります。
しかし、イースターの出来事は、私たちに苦しいこと、つらいこと、悲しいことがあっても、よみがえられたイエスさまが私たちと共に歩んでくださり、私たちに立ち上がる力を与えてくださることを教えてくれます。
悲しみの中にあるマグダラのマリアのところに、イエスさまは一番最初にやってきてくださり、「マリア」とその名前を呼んでくださいました。あたたかい声で、「マリア」と名前を呼んでくださり、マグダラのマリアに立ち上がる力を与えてくださいました。
イースター、イエスさまが復活されて、私たちのところにきてくださいました。イエスさまと共に、希望をもって歩み始めたいと思います。
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