2023年5月14日 復活節第6主日礼拝説教要旨
「徳の高い生き方をなさいませ。」 小笠原純牧師
ルカによる福音書 7:1-10節
今日は、5月の第2日曜日ということで、母の日です。6月の第3日曜日が父の日です。母の日と父の日、どちらが子どもから覚えられているのかと言いますと、まあやっぱりいまの時代であっても、やはり母の日だろうと思います。
「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」の主人公の煉獄さんのお母さんが煉獄さんに話しかけるシーンは印象的です。「なぜ自分が人よりも強く生まれたのかわかりますか。弱き人を助けるためです。生まれついて人よりも多くの才に恵まれた者は、その力を世のため人のために使わねばなりません。天から賜りし力で人を傷つけること、私腹を肥やすことは許されません。弱き人を助けることは強く生まれた者の責務です。責任を持って果たさなければならない使命なのです。決して忘れることなきように」。
イエスさまは異邦人である百人隊長のまっすぐな信仰に感心し、百人隊長の部下の病気を治されました。兵士が上官に命令をされたら、それに従うように、自分も神さまによって良きことを示されたら、神さまの御心をしっかりと行なっていきたい。百人隊長はそういうまっすぐな信仰をもっていました。
百人隊長は神さまに対してしっかりとこころを向けて歩んでいました。ですから百人隊長はユダヤ人に対して親切でしたし、部下に対しても配慮がある人でした。神さまの御子としての歩みをされているイエスさまに対して、とても謙虚な思いをもっていました。ひと言で言えば、百人隊長は徳の高い人であったのです。
徳の高い生き方をするということは、とても大切なことです。とくに現代のように、「法律に違反しなければいいだろう」というような雰囲気が漂っている社会の中にあって、徳の高い生き方をするということは、それはとても大切なことだろうと思います。
百人隊長のお母さんが百人隊長にどんな言葉をかけていたのかというようなことは、あたりまえですが、聖書に出てくるわけではありません。しかし私たちは思います。たぶん百人隊長のお母さんは百人隊長に、「徳の高い生き方をなさいませ」と語っただろうと思います。それは私たちの願いであり、私たちもそのように歩んでいきたいと思うからです。
神さまが私たちを祝福し、私たちを愛してくださっています。私たちはそのことをしっかりと受けとめて、神さまにふさわしい歩みでありたいと思います。
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