2024年6月30日 聖霊降臨節第7主日礼拝説教要旨
「イエスさまの言葉に希望を置く」 小笠原純牧師
ヨハネによる福音書 4:43-54節
いまNHKの朝の連続テレビ小説は「虎に翼」です。ドラマの中ではなんども日本国憲法第14条が出てきます。「すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない」。戦後、日本国憲法が施行されたとき、多くの人々はそのような社会ではないけれども、そのような社会になってほしい、そのような社会を作っていくのだという思いをもって、戦後の苦しい時期を歩みました。
イエスさまは役人の息子を癒やされます。役人はイエスさまが言った「帰りなさい。あなたの息子は生きる。」という言葉を信じて、カファルナウムに帰ります。役人はただイエスさまの御言葉を信じて、帰っていきます。イエスさまの言葉を信じよう。イエスさまが必ず、息子をいやしてくださる。その途中に僕たちに出会い、イエスさまがそのように言われた時刻に息子が癒やされたことを聞きました。
ヨハネによる福音書では「見ないで信じる」ことの大切さが記されている聖書の箇所がほかにもあります。「イエスとトマス」(ヨハネ福音書20章34節以下)の物語です。うたがい深いトマスに、イエスさまが言われます。【イエスはトマスに言われた。「わたしを見たから信じたのか。見ないのに信じる人は、幸いである」】。
いつの日か、神さまの御心が実現する。アメリカの公民権運動の指導者でありました、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師は、その思いを、I have a dream that one day.「わたしには夢がある」という言葉で言い表わしました。キング牧師、「いつの日か」と言います。「いつの日か」ですから、それはいま叶っているということではないのです。しかしキング牧師は、演説の終わりを、「ついに自由になった!ついに自由になった!全能の神に感謝する。われわれはつい に自由になったのだ!」という言葉で終わります。いま叶っているわけではないけれども、神さまがおられるのだから、それは必ず実現するのだという信仰です。
私たちもまたそのように信じています。そして祈ります。神さま、私たちはあなたにより頼んで生きていきます。どんなことがあったとしても、神さま、あなたが私たちに良きものを備えてくださり、私たちを導いてくださることを信じています。神さま、私たちはあなたの御言葉を信じて歩みます。どうかあなたの国が来ますように。私たちをあなたの愛で満たしてください。
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