2024年10月20日 聖霊降臨節第23主日礼拝説教要旨
「悪より救い出したまえ」 小笠原純牧師
ヨハネによる福音書 17:13-26節
「これぐらいならまあいいか」と思って、だんだんと深みにはまってしまうというようなことがあります。ギャンブルなどもそうですけれど、まあちょっとだけと思ってやり始めると、財布の中のお金が全部なくなってしまっていたというようなことがあるわけです。私たちの世界はなかなか誘惑の多い世界で、「これくらいならまあいいか」と思っていると、とんでもないことになってしまうことがあります。
イエスさまは弟子たちがみ言葉を信じることによって、聖なる者となることができるようにと、神さまに祈られました。そしてそのために、自分自身をささげて十字架につくと言われました。イエスさまはご自分が十字架という神さまの業を成し遂げることによって、弟子たちもまた神さまの御旨を信じて歩む者になることができると言われました。
この世でいろいろな事件が起こる時に、わたしはちょっと不安になるときがあります。もしかしたらこの事件を起こした人のように、自分も誘惑に負けて、同じようなことをしてしまうのではないかと思う時があります。ですから主の祈りのなかにある「われらを試みにあわせず、悪より救い出したまえ」という祈りは、わたしにとってはとても切実な祈りです。
そんな私にとって、イエスさまが天に召される前に、弟子たちのために神さまに祈られた「悪い者から守ってください」という祈りは、とてもうれしい祈りです。イエスさまは私たちのために「悪い者から守ってください」と、神さまに祈られました。私たちは弱いですから、いろいろな誘惑に陥ってしまうときがあります。ふらふらと悪い者へと誘われてしまうときがあります。イエスさまのお弟子さんたちは、イエスさまが十字架につけられたときに、ものの見事にみんないなくなってしまいました。イエスさまはそうした私たちの弱さを知っていてくださり、私たちのために神さまに「悪い者から守ってください」と祈ってくださったのです。イエスさまが私たちのために祈ってくださり、そして私たちは神さまの守りのうちにあります。
神さまが私たちを守ってくださっています。弱い私たちですけれども、確かな方である神さまが私たちを守ってくださっている。このことを信じて、神さまにより頼んで歩んでいきましょう。いたずらに不安になった、恐れたりするのではなく、私たちには確かな方がおられるということを信じて歩んでいきましょう。