2024年12月21日土曜日

2024年12月15日

 2024年12月15日 待降節第3主日礼拝説教要旨

「マリアから生まれた御子」 小笠原純牧師

  ルカによる福音書 ルカ2:1-7節

 アドヴェントも第三週を迎え、クランツのロウソクも3つ、火がともっています。

 イエスさまが馬小屋でお生まれになるということは、それは神さまが定められたことでした。馬小屋で生まれると、どんないいことがあるでしょうか。イエスさまは馬小屋に生まれたので、お祝いにきたい人はだれでもお祝いにくることができたのです。羊飼いは夜、野宿をするという生活をしていました。ですからあまりきれいな格好をしていたわけではありません。羊飼いはあまりきれいな格好をしていなかったので、人々から嫌われていました。そんな羊飼いでありましたが、イエスさまは馬小屋で生まれたので、イエスさまの誕生のお祝いにくることができました。人間だけではありません。イエスさまは馬小屋で生まれたので、動物たちもイエスさまの誕生をお祝いにくることができました。

 黒人霊歌に「Mary had a baby」という歌があります。

 Mary had a baby       マリアはみどり子を授かった

 Mary had a baby, sweet child マリアはみどり子を授かった、美しい子を

 Mary had a baby       マリアはみどり子を授かった

 Mary had a baby       マリアはみどり子を授かった

 Mary had a baby, sweet child.   マリアはみどり子を授かった、美しい子を

 アメリカの黒人たちは自分たちと同じような、ふつうの少女であるマリアからイエスさまがお生まれになったことを喜びました。そしてイエスさまが苦しみ、悩み、呻いている自分たちのところにきてくださったことを喜びました。

 クリスマスの物語に出てくる人たちの多くは、力をもたない人たちです。マリアさんは少女ですし、羊飼いも人々から嫌われていた人たちでした。年をとった人たちや力をもたない人たちが多く、クリスマスの物語の中に出てきます。小さな者たちが互いに寄り添いながら生きているところに、神さまはイエスさまを送ってくださいました。

 イエス・キリストは弱くともしい私たちのところに来てくださいました。悩み、苦しみ、弱り果てる私たちのところに、イエス・キリストは来てくださいました。私たちがどんなに弱く小さな者であったとしても、イエスさまはいまも生きて、私たちに働いてくださっています。


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