2026年8月30日 聖霊降臨節第15主日礼拝説教要旨
「あなたは、神の国から遠くない」 小笠原純牧師
マルコによる福音書 12:28-34節
アメリカの会衆派の宣教師によって建てられた神戸女学院の教育の基盤となる標語は「愛神愛隣」です。「みなさんには、良いこと悪いことを自分で判断し、その判断の結果を行動に移してゆくという自主性が求められています。なにが良いことで悪いことか、その判断の基礎は「愛神愛隣」の精神です」(松澤員子元院長・元学長)。
律法学者はイエスさまに「あらゆる掟のうちで、どれが第一でしょうか」という質問をしました。それに対してイエスさまは「第一の掟は、これである。『イスラエルよ、聞け、わたしたちの神である主は、唯一の主である。心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くし、力を尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。』と答えました。そして、「第二の掟は、これである。『隣人を自分のように愛しなさい。』この二つにまさる掟はほかにない。」と答えました。
イエスさまは大切なことは、「神さまを愛すること」、そして「隣人を愛すること」だと言われました。イエスさまはこの第一の掟と第二の掟は切り離すことができないのだということを言われたわけです。「愛神愛隣」ということはキリスト教において大きな道しるべの規範です。イエスさまがそのように生きられ、そして多くのクリスチャンがそのことを心にしっかりと受けとめて歩んでいます。
イエスさまは一人の律法学者に「あなたは、神の国から遠くない」と言われました。微妙な言葉です。遠くないけど、着いたわけでもない。ちょうどわたしのカーナビの「目的地周辺に到着いたしました。右です」というような響きです。もうあなたは神さまのことをよく知っている。神さまの祝福はあなたに届いている。あとはあなたがそれを受け入れるかどうかだと、イエスさまは言っておられるのです。
信仰というのは理解をし、そして生きるということです。クリスチャンになったらすべての迷いがなくなるというわけではありません。いろいろな迷いや信仰的な挫折があります。わたしは上手に生きることも、正しく生きることもできません。しかしわたしは神さまを信じて、確かに生きることができます。
「神を愛し、隣人を愛しなさい」というイエスさまの教えを知り、私たちはイエスさまと共に生きます。イエスさまが私たちに先立ってくださり、私たちの歩みを導いてくださいます。イエスさまは「あなたは、神の国から遠くない」と言われました。イエスさまの招きに応えて、神さまを信じて歩みましょう。
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