2026年10月4日 聖霊降臨節第20主日礼拝説教要旨
「暴力に満ちた世界で愛を語る」 小笠原純牧師
マルコによる福音書 14:43-52節
赤根智子『戦争犯罪と戦う 国際刑事裁判所は屈しない』(文春新書)を読みました。帯には「世界を、力による支配へ逆戻りさせないために。プーチンとネタニヤフへの逮捕状を発付した国際刑事裁判所」とあります。そののち、赤根智子さんはアメリカによって資産凍結・入国禁止という制裁を受けることになりました。法の支配はとても大切であるということは当り前のことですし、法の支配がないがしろにされるようになってしまっては、世界中の人々がとても困ってしまいます。
イエスさまは祭司長たちの手先によって捕まるときも、暴力でもって戦うということはされませんでした。イエスさまは「毎日、神殿で一緒に話をしていたのに、どうしてこんな方法でわたしを捕らえようとするのか」と言われました。そして「これは聖書の言葉が実現するためである」と言われ、神さまがご計画されたことだと言われました。
神さまは人間のどうしようもなく暴力的な世界において、暴力によって解決をされるのではなく、神さまの愛で、私たちの世界を救ってくださいました。神さまの御子イエスさまの十字架によって、私たちを救ってくださいました。イエスさまは私たちの代わりに、神さまによって罰せられ、私たちの罪をあがなってくださいました。
イエスさまは神さまの愛を語られます。神さまの愛の世界があるから、あなたたちはその世界で生きていきなさいと、私たちを招いておられます。ヨハネによる福音書13章31節以下に「新しい掟」という表題のついた聖書の箇所があります。イエスさまは言われます。【あなたがたに新しい掟を与える。互いに愛し合いなさい。わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。互いに愛し合うならば、それによってあなたがたがわたしの弟子であることを、皆が知るようになる。」】。
今日、世界聖餐日。世界中のクリスチャンとともに、聖餐に預かります。イエス・キリストが私たちのために十字架についてくださった、その愛の徴としての聖餐に共に預かります。力による支配がなされることの多い、いまの私たちの時代だからこそ、私たちはイエスさまの愛を、神さまの愛を信じて歩みたいと思います。イエスさまの愛を、神さまの愛を、私たちの隣人に届けていきたいと思います。神さまの愛に包まれて、神さまを信じて歩んでいきましょう。
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