2020年1月13日月曜日

2020年1月5日

2020年1月5日 降誕節第2主日礼拝説教要旨
  「満ちあふれる豊かさの中で生きている」 小笠原純牧師
    ヨハネによる福音書 1:14~18節
 クリスマス、御子イエス・キリストは、何も特別なものをもたない私たちのところに来てくださいました。マリアの賛歌のなかで、イエスさまの母マリアは、そのことを次のように言っています。ルカによる福音書1章47-48節にはこうあります。【わたしの魂は主をあがめ、わたしの霊は救い主である神を喜びたたえます。身分の低い、この主のはしためにも目を留めてくださったからです】。イエス・キリストは特別でない私たちのところに、神さまの御子であるにも関わらず来てくださいました。私たちは豊かな恵みをいただいて生きています。
 ヨハネによる福音書は、【律法はモーセを通して与えられたが、恵みと真理はイエス・キリストを通して現れたからである】と言っています。モーセの時代が終わり、イエス・キリストによって、人は救われるということです。モーセの時代に神さまから与えられた約束は、律法を守ることによって救われるということでした。しかし人は弱さのゆえに、律法に従って生きることはできず、律法は「裁き」を生むことになります。ファリサイ派の人々や律法学者たちのように、律法を用いて人々を裁く人たちが出てきます。しかしイエスさまは、人はみな神さまの愛のうちに生きている。神さまの憐みのうちに生きていると語り、神さまが私たちを許してくださっていることを語りました。
 私たちはいま、イエス・キリストの恵みと真理のうちに生きています。「これができていない」とか「これではだめではないか」という裁きの世界に生きているのではありません。人を傷つけたり、人をののしったりする裁きの世界に、私たちは生きているわけではありません。私たちはイエス・キリストの恵みと真理のうちに生きています。私たちは裁きではなく、恵みの世界に生きています。神さまの愛、神さまの憐みによって生きている私たちは、思いやりを大切にして、互いに尊敬しあい、互いに助け合って生きていきます。「あなたは大切な人なのだ」「あなたがいてくれて本当によかった」と、互いに感謝しつつ歩みます。
 新しい一年も、神さまに愛され、イエスさまに励まされながら、感謝をもって歩みたいと思います。イエス・キリストの満ちあふれる豊かさの中に歩んでいることに感謝して、神さまの民として胸をはって歩んでいきましょう。

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