2020年7月22日水曜日

2020年7月19日

2020年7月19日 聖霊降臨節第8主日礼拝説教要旨
  「自分のためでなく」 小笠原純牧師
    ヨハネによる福音書 5:19-36節
 「何の保証もない」ということは、不安なことです。ですから世の中の人々は、保証を求めます。しるしを求めていけば、結局、さらなる保証が、さらなるしるしがほしくなります。もっともっと大きな保証が、もっともっと大きなしるしがほしくなります。そして不安が大きくなります。
 私たちは「神さまが私たちのために何をしてくださるのか」ということを問うことが多いですが、イエスさまは私たちに「あなたは何かしてもらうために生きているのか」と問うておられます。
 イエスさまは自分の誉れを求めようとはされませんでした。イエスさまは自分の栄光のためではなく、神さまの栄光のために歩まれました。イエスさまは自分の栄光のためではなく、私たちの罪をあがなってくださるために歩まれました。
 私たちは不安なとき、さみしいとき、「あの人はわたしに・・・をしてくれなかった」ということが気になります。私たちが「あの人はわたしに・・・をしてくれなかった」という思いをもち続けているとき、私たちの心は平安ではありません。傲慢な意味ではなくて、「あの人の力になってあげることができた」という思いをもつときに、私たちの心は平安です。
 自分のためではなく、神さまのために、そして私たちのために歩まれたイエスさまが、「わたしに着いてきなさい。永遠の命を与えるから」と、私たちを招いてくださっています。
 私たちはさまざまな不安を抱えて歩んでいます。しるしを求めたり、保証を求めたり、「・・・してくれたら」との思いをもつことも多いです。不安なときはなおさらのことです。しかしイエスさまは私たちのために、永遠の命を与えてくださり、神さまは私たちを御手のうちに置いていてくださっています。私たちは自分のために生きているのではありません。神さまのあわれみのうちに生かされているのです。神さまの大きな祝福のなかにあることを信じて歩んでいきましょう。

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