2020年11月7日土曜日

2020年11月1日

 2020年11月1日 降誕前第8主日礼拝説教要旨

   「永遠の命にあずかる。」 小笠原純牧師

    マタイによる福音書 23:25-36節

 今日は召天者記念礼拝です。毎年、召天者記念礼拝は多くのご親族の方々と共に礼拝を守っています。平安教会に連なる人々が共に集い、神さまを賛美する礼拝です。キリスト教は天上と地上の両方で礼拝がもたれていると信じています。今日もまた天に帰られた私たちの信仰の先達は、天上の礼拝で神さまを賛美しています。そしてご家族の皆さんが、地上の礼拝で共に、神さまを賛美しておられるのをとても喜んでおられると思います。

 イエスさまは律法学者たちやファリサイ派の人々に対して、「蛇よ、蝮の子らよ」と言われます。律法学者たちやファリサイ派の人々は、聖書の中で、イエスさまのことを悪く言ったり、イエスさまをとらえて殺そうとしたりします。ですから私たちはイエスさまから律法学者たちやファリサイ派の人々が「蛇よ、蝮の子らよ」と非難されると、ついつい「そうだ。そうだ。悪いのはあなたたちだ」と声をあげてしまいそうになります。私たちはいつのまにか、イエスさまの側につこうとしてしまいますけれども、実際は、イエスさまを十字架につける側の人間です。律法学者たちやファリサイ派の人々に語られている非難の言葉は、私たち自身に対してかけられている言葉です。

 イエスさまは「杯の内側をきれいにせよ」と言われました。私たちはこころのなかにどろどろとした思いを抱えて生きていく者です。私たちのなかに、どうしてこんなに思い上がった気持ちがあるのだろう。こんなさもしい気持ちがあるのだろう。そうした恥ずかしい思いがいたします。しかしそうした弱さをもつ愚かな私たちを愛してくださいました。そして私たちに永遠の命につながる者としてくださいました。

 あなたたちには永遠の命が与えられている。天に帰られた信仰の先達である方々も、このことを信じて歩まれました。イエスさまを信じ、イエスさまに付き従って、その生涯を歩まれました。その人生の中で、戸惑うような出来事、つらい出来事もあったことと思います。また自分の弱さを抱えて、どうしたら良いのかわからないというような魂の悩みに向き合うこともあったことと思います。しかしそうした中にあっても、イエスさまがわたしのことを愛してくださり、わたしに永遠の命を与えてくださるということを信じて歩まれました。そして天に帰られ、そして神さまから豊かな祝福を受けておられます。私たちもまた天に帰られた信仰の先達の歩みを受け継いで、イエスさまを信じて歩んでいきたいと思います。


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