2020年12月11日金曜日

2020年12月6日

 


2020年12月6日 待降節第2主日礼拝説教要旨

   「良き知らせを宣べ伝える。」 小笠原純牧師

    マタイによる福音書 13:53ー58節

 私たちの平安教会は、1876年12月10日に創立し、今年で教会創立144年を迎えます。「平安教会百年史」には、私たちの教会の歴史について書かれてあります。私たちの信仰の先達は自分たちの教会の基礎が定まっていないうちから、近隣の教会との交流、そして地方への宣教・伝道活動を大切にしていました。自分たちの教会のことだけを考えるのではなく、近隣の教会・地方の教会の宣教・伝道のことを考えていたということは、私たちがこころにとめておきたいことだと思います。

 平安教会は烏丸三条に会堂があったわけですが、1973年に岩倉に移り、1973年9月23日に新会堂の献堂式が行なわれています。1973年度の定期教会総会の「教会活動計画」の「1.基本方針」の「2.姿勢」にはこうあります。【a、聖霊の助けにより、すべての人への宣教の責任を果たす教会の形成】。岩倉へ会堂を移したとき、私たちの信仰の先達がしなければならないと考えたことは、「すべての人への宣教」ということです。

 イエスさまは生まれ故郷のナザレに行かれました。ナザレの人々は小さい頃から、イエスさまのことを知っているので、イエスさまのことを信じようとはしませんでした。聖書は【人々が不信仰だったので、そこではあまり奇跡をなさらなかった】と記しています。「まあそう言わんと、奇跡を行なってあげたら良いのではないでしょうか」と思いますが、でもそういうものなのだということです。人々が不信仰だと、神さまの霊である聖霊が働かず、あまり奇跡が行なわれない。

 私たちはそんなに力のある者ではないですから、すぐに不安になります。しかし私たちはやはり安易に不信仰に陥ってはだめだと思います。良き思いをもち、神さまを信じて歩むときに、神さまは良き道を備えてくださるのです。

 教会創立記念日を覚えて、私たちはもう一度、思いを新たにして、神さまが私たちに託しておられることを、しっかりと受けとめたいと思います。何のために、私たちの教会がこの岩倉の地に立っているのか。私たちは神さまの御言葉を宣べ伝えること、神さまの愛を隣人に届けていくことを、神さまから託されています。


0 件のコメント:

コメントを投稿