2021年6月13日 聖霊降臨節第4主日礼拝説教要旨
「あなたらしいすてきな人に戻る。」 小笠原純牧師
マタイによる福音書 5:13ー16節
アメリカの子どもはもともと恥ずかしがり屋ではないけど、両親からいろいろ言われて、良い子にならなくちゃと思っているうちに、恥ずかしがり屋になってしまう。だから学校では「恥ずかしがってはだめよ」と教える。中学校の英語の教科書に書かれてある話を読みながら、わたし自身、自分のことをダメだダメだと思い込まず、「いや、もともと、わたし、もっといい人間だったのと違うの」という思いをもった方がよいのではないかと思いました。
イエスさまは「あなたがたは地の塩である」「あなたがたは世の光である」「あなたがたの光を人々の前に輝かしなさい」と言われました。そんなことを言われても、私たちにはちょっと荷が重すぎるのではないかと、私たちは思います。そんな人前で輝かせるようなものは何もないわ。こころのなかはどうしようもなくどろどろとしていて、悪いことばかりを考えてしまう。口を開くと人を傷つけてしまう。そんな「地の塩、世の光」とか言われても、「そんないいものじゃないわ。わたしは」。
しかしイエスさまは、あなたたちは地の塩として、神さまから作られているのだ。あなたたちは世の光として、神さまから作られているのだ。イエスさまは私たちに「あなたたちはすばらしい人として作られているのだ」と言われるのです。
イエスさまは「あなたらしいすてきな人に戻りなさい」と言われます。いつも怖い顔をして怒っているのは、あなたらしくない。いつも不機嫌そうな顔をしてぶつぶつといっているあなたは、あなたらしくない。人に冷たくあたったりするのは、あなたらしくない。
イエスさまは「あなたらしいすてきな人に戻りなさい」と言われます。そのすてきな笑顔でほほえむあなたに戻りなさい。人が困っていると、すっと手を差し伸べることができる、そのすてきなあなたに戻りなさい。いつもやさしい気持ちで人と接している、すてきなあなたに戻りなさい。弱い立場の人の側にたって、配慮をすることができる、すてきなあなたに戻りなさい。ご飯をおいしそうに食べる、あなたらしいすてきな人に戻りなさい。
わたしらしいすてきな人に戻って、わたしらしい豊かな歩みをいたしましょう。
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