2022年3月18日金曜日

2022年3月13日

 2022年3月13日 受難節第2主日礼拝説教要旨

 「我らは神と共に働く者なり」 梅田玲奈神学生

   コリントの信徒への手紙Ⅰ   3:7-9節

 昨年の7月より、派遣神学生として平安教会でお世話になっております、梅田玲奈と申します。約9か月という短い期間でしたが、平安教会の皆様にはとてもお世話になりました。子どもの教会を通して、みんなで働くこと、時には子どもたちにも動いてもらいながら物事を進めていくことの楽しさを学びました。

 今日お読みいただきました「コリントの信徒への手紙一」は、パウロがコリントの地に立てられた教会の人々へ宛てたものです。パウロはコリントの人々に福音を宣べ伝え、コリント教会が建てられました。その後、パウロはコリントを発ち、新たな伝道の地へと向かいました。パウロと入れ違うようにしてやって来たのは、聖書に詳しいアポロという人物でした。アポロによって、コリント教会はより大きなものとなりました。しかし教会の内部では、パウロ派やアポロ派のように分裂が起きていました。その対立を聞いたパウロが、「コリントの信徒への手紙一」を書きました。

 私たち人間は、誰が偉いのか、正しいかに心を奪われることがあります。しかし、本当に大切なことは、人間の成長を導く神様を信じて歩むことなのです。ヨハネによる福音書15章5節でイエス様は、“私たち人間がイエス様につながっていることの大切さ”を語っておられます。この言葉は信仰的に強い弟子たちに向けられた言葉ではありません。むしろ、これからイエス様を裏切ることになる弟子たちに向けられました。つまりイエス様は、私たち人間が弱いものであることを承知の上で、それでも「わたし(イエス様)につながっていなさい」と仰っています。

 私たちは、こうして教会に集い、これから一週間を歩むための、福音の糧を報酬として神様から受け取っています。私たちは信仰者として強いものではなく、弱さを抱えた存在です。ですが、それでも神様はここにおられるお一人おひとりを、導き、そしてイエス様と共に歩む者として、用いてくださっています。

 これから、私は横須賀学院中学高等学校という地で、伝道の働きの一端を担わせていただきます。平安教会の皆様とは、物理的な距離がありますが、どこにいてもイエス様に連なる者であり、神のために共に働く者でありたいと思います。


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