2022年12月9日金曜日

2022年12月4日

 2022年12月4日 待降節第2主日礼拝説教要旨

 平安教会創立146周年貴意年礼拝

  「主の恵みの時」 

    洛南教会 井上勇一牧師

  ルカによる福音書 4:14−21節


 平安教会創立146周年おめでとうございます。

 本日の課題聖句、ルカによる福音書4章をみると、イエスの福音宣教の開始場面がある。イエスはイザヤ書61章1節の言葉をもって、福音への神の召命と宣教の目的を語る。

 「貧しい人に福音を告げ知らせるために、主が油を注がれた」と召命を語り、「人を解放し、希望と自由を満たすために」と福音の目的を語る。

 ルカは貧しさ、厳しい社会で排除され、苦しむ者への福音とし、自由と解放とをもって新しい世界の到来をつげるのである。そして、これが神の福音であると宣言するのである。

 しかも、イエスは実際に福音宣教において、貧しき者への福音を示し、苦しむ者へ寄り添い、希望をもたらすのである。召命と行動とがブレない。しかも、最後には十字架の死と復活を以って、貧しきものが神の恵みに与かる道を示すのである。

 このイエスの示した福音に夢と幻とをもって信じた人によって、教会が作られていく。「キリストを主とする」、「キリストの証人となる」ことをブレずに証ししたのが教会である。

 今教会は大きな転換の時を迎えている。今後もブレずに「キリストを主とする、キリストの証人になる」ことは宣教の柱として在り続けると思うが、何かが満たされていない。それが今の教会である。何が足りないのか、キリストを主と告白する「力」、キリストの証人となる「行動」ではないだろうかと思う。

 教会は、このままでいくと、多くの教会が自立性を失い、キリスト信仰の実態を失っていく。「このままでいいのか」と思う時、まず、わたしが祈り求めること、行動を起こしていくことが大切であると信ずる。


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