2019年12月26日木曜日

2019年12月15日

2019年12月15日 待降節第3主日礼拝説教要旨
  「救い主の誕生を待ち望む」 小笠原純牧師
   ヨハネによる福音書 1:19~28節
 クリスマスの定番曲に、マライア・キャリーの「All I want for Christmas is you」があります。クリスマスに、多くのものは望まない。クリスマスツリーの下にあるプレゼントも気にならない。雪も降らなくていい。サンタクロースもいらない。ただわたしが欲しいのは、あなただけ。「クリスマスにわたしがほしいのはあなただけなの」というような内容の「恋人たちのクリスマス」ソングです。
 わたしは今年、この歌を聴いていて、とても慰められました。7月に新しく平安教会の牧師に赴任をして、自分にいろいろなことが期待されているような気になり、これも、あれもできなければならないのではないかと、とても緊張していたからです。
 「クリスマスにわたしがほしいのはあなただけなの」と歌っているのは、マライア・キャリーですが、でもこの言葉はまさに、私たちに神さまが語りかけている言葉だと思いました。神さまは私たちに、「わたしがほしいのはあなただけだ」と言っておられます。何か特別なものを持っているあなたではなく、ただの「あなた」です。なにか優れたものをもっているとか、りっぱな肩書をもっているとか、とてもやさしいりっぱな人であるとか、クリスマスプレゼントをたくさん持ってきてくれるあなたとか、そうした「あなた」ではなく、「ただのあなた」が帰ってくることを、神さまは待っておられるのです。

 洗礼者ヨハネは「裁き」を語りました。人は神さまの前に裁かれる存在であるということを語りました。そして人々に悔い改めを迫り、水で洗礼を授け、「悔い改めにふさわしい実を結」ぶことを求めました。洗礼者ヨハネが語ったことは「これをしなければならない」ということでした。「裁き」を語った洗礼者ヨハネに対して、イエスさまは「愛」を語りました。神さまがどんなに私たちを憐れんでくださっているか。神さまがどんなに私たちを愛してくださっているか。神さまがどんなに私たちの罪のことで心を痛めておられるか。イエスさまは私たちに、あなたたちは神さまの愛に包まれ、神さまが守ってくださるのだから、あなたたちは安心して生きて良いのだと教えてくださいました。
 神さまは「クリスマスにほしいのはあなただけだ」「ただそのままのあなたでいい」と、私たちを招いてくださっています。救い主イエス・キリストが、私たちのところにきてくださいます。みんなでお祝いする準備をいたしましょう。

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