2020年10月2日金曜日

2020年9月27日

 2020年9月27日 聖霊降臨節第18主日礼拝説教要旨

   「聞く耳をもって歩む」 小笠原純牧師

     ヨハネによる福音書 10:22ー30節

 昔、「今日、耳日曜」というギャグがありました。日曜日は休日ですから、耳日曜で耳もお休み、「聞こえない」「聞いてない」という意味です。しかし私たちクリスチャンにとって、「今日、耳日曜」というのは、「聞こえない」「聞いてない」ということではなく、「しっかりと聞いている」ということです。日曜日はしっかりと聞く日です。

 ユダヤ人たちはイエスさまに「もしメシアなら、はっきりそう言いなさい。」と言います。それに対してイエスさまは、「「わたしは言ったが、あなたたちは信じない」と言われ、「あなたたちはわたしが何を言ったとしても信じないのだから、もういいではないか」と言われます。

 ユダヤ人たちはイエスさまの声に聞き従うことはありませんでした。イエスさまの声に耳を傾けた人々は、この世で重荷をおっている人々でした。病気の人や徴税人であったりしました。彼らはイエスさまの慰めに満ちた言葉に耳を傾けました。またイエスさまの言葉を聞くことによって、自分の罪深さと出会いました。「わたしの羊はわたしの声を聞き分ける」とイエスさまが言われたとおり、彼らはイエスさまの声をしっかりと聞き、従いました。

 キリスト教のメッセージの中には、「そのままでいいんだよ」というメッセージがあります。『アナと雪の女王』の主題歌の「ありのままで」ということです。そしてもう一方、「そのままでいいのかな?」ということです。イエスさまの時代の人々も、救いを求めてイエスさまのところにやってきたのです。私たちはそのままでいいわけないのです。「そのままでいいんだよ」というメッセージは「そのままでいいのかな?」というメッセージも含んでいるのです。キリスト教はこのことを、「人は罪人である」という言葉で表わしてきました。神さまに救いを求める罪人である私たちは、聞く耳をもってみ言葉を聞かなければなりません。

 イエスさまは言われました。【わたしの羊はわたしの声を聞き分ける。わたしは彼らを知っており、彼らはわたしに従う。わたしは彼らに永遠の命を与える。彼らは決して滅びず、だれも彼らをわたしの手から奪うことはできない】。私たちはイエスさまの羊として大いなる祝福をいただいています。しっかりとイエスさまのみ言葉に耳を傾ける者でありたいと思います。


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