2022年4月8日金曜日

2022年4月3日

 2022年4月3日 受難節第5主日礼拝説教要旨

 「あなたの信仰があなたを救った」 小笠原純牧師

   マルコによる福音書 10:32-52節

 「わたしには金や銀はないが、持っているものをあげよう。ナザレの人イエス・キリストの名によって立ち上がり、歩きなさい」(使徒言行録3章6節)。この言葉は、初代のクリスチャンたちの基本的なあり方です。わたしには金や銀はない。でもわたしには持っているものがある。わたしはイエス・キリストを信じる信仰をもっている。そしてこの方により頼んで生きている。ただナザレの人イエス・キリストの名によって、わたしは生きている。そのように使徒ペトロは言いました。

 今日の聖書の箇所は「イエス、三度自分の死と復活を予告する」「ヤコブとヨハネの願い」「盲人バルティマイをいやす」という表題のついた聖書の箇所です。今日は受難節第5週で、来週は棕櫚の主日になります。イエスさまはいよいよ十字架につけられるために、エルサレムにやってこられます。

 今日の聖書の箇所の「イエス、三度自分の死と復活を予告する」の前の聖書の箇所は「金持ちの男」という表題のついた聖書の箇所です。お金では人は救われないのです。そして「ヤコブとヨハネの願い」という表題のついた聖書の箇所は、地位や名誉の話です。ヤコブやヨハネ、イエスさまの弟子たちは地位や名誉を求めました。しかし地位や名誉では人は救われないのです。そしてそのあと「盲人バルティマイをいやす」という話になります。ここでイエスさまは「あなたの信仰があなたを救った」と言われます。私たちにとって大切なことは信仰であるということです。

 多くのものは過ぎ去っていきます。もちろんお金が大きな働きをしてくれるときもあります。あるいは地位や名誉がとても大切に思えるときもあります。しかしあれほどあのとき大切に思えたものが、いまはそうではないと思えるときがあります。人間が作り出したものは過ぎ去っていきます。そうしたものはいつまでも私たちにとって確かな道しるべとなるわけではありません。

 多くのものは過ぎ去ります。しかし信仰が残るのです。私たちはいずれ神さまのところに帰ってきます。それはだれしもそうです。私たちはみな神さまのところに帰っていくのです。

 私たちの人生を導き、私たちの人生を豊かに祝福してくださるのは、神さまです。神さま私たちの罪を赦し、私たちのために御子イエス・キリストを私たちの世に送ってくださいました。私たちは御子イエス・キリストのゆえに、罪赦されて、平安に生きています。信仰をもって生きていきましょう。神さまの祝福のなか、心平安に歩んでいきましょう。


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