2022年5月5日木曜日

2022年5月1日

 2022 年 5 月 1 日 復活節第3主日礼拝説教要旨

 「イエスさまは私たちを守ってくださる」 

              小笠原純牧師

   ヨハネによる福音書 10:7-18 節

ウクライナの19世紀の詩人に、タラス・シェフチェンコという人がいます。シェフチェンコは良き社会が来ますようにとの祈りをもち、農奴制に反対をして捕らえられました。シェフチェンコは、新約聖書の福音書を読むのが好きだったと言われています。シェフチェンコは、だれに従って生きていくべきなのかということを知っていました。

ヨハネによる福音書において、イエスさまは「わたしは○○である」ということをよく言われます。ヨハネによる福音書 11 章 25 節では【わたしは復活であり、命である】とあります。またヨハネによる福音書 14 章6節では【わたしは道であり、真理であり、命である。わたしを通らなければ、だれも父のもとに行くことはできない】とあります。

イエスさまは「わたしは良き羊飼いである」と言われました。イエスさまは羊飼いであり、そして私たちはイエスさまの羊です。「わたしは自分の羊を知っており、羊もわたしを知っている」と言うように、イエスさまは私たちのことを知っていてくださり、そして私たちもイエスさまのことを知っています。イエスさまが私たちのために、命を捨ててくださった方であることを、私たちは知っています。イエスさまは私たちの罪のために、十字架についてくださいました。私たちはイエスさまの十字架の贖いによって、神さまから罪赦されて生かされています。イエスさまが私たちの罪を担ってくださり、イエスさまが私たちの代わりに、十字架についてくださったのです。

イエスさまは「わたしは良い羊飼いである。わたしは自分の羊を知っており、羊もわたしを知っている」と言われました。イエスさまは私たちのことを知っていてくださいます。このことが私たちにとってとても大切なことです。私たちにとって大切なことというのは、「私たちが知られている」ということなのです。もちろん私たちがイエスさまのことを、神さまのことを知っているということも大切なことなのです。しかしあえてどちらが大切なのかと言われると、「私たちが知られている」ということが大切なのです。

良き羊飼いがおられます。私たちのことをすべて知っていてくださり、私たちの弱さも、私たちのなさけなさも、私たちのこころの中のとげも、私たちの罪も知っていてくださり、そしてその上でイエスさまは私たちのことを愛してくださっています。良き羊飼いであるイエスさまに導かれて歩みましょう。


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