2024年8月2日金曜日

2024年7月28日

 2024年7月28日 聖霊降臨節第11主日礼拝説教要旨

「イエスさまのツイッター禁止令」 小笠原純牧師

  ヨハネによる福音書 6:41-59節

 ソーシャル・ネットワーキング・サービスの一つに、Twitterがあります。Twitterは「さえずる」とか「つぶやく」という意味の言葉です。Twitter上で激しいやり取りがなされたりして、読んでいて「ちょっとどうなんだろうねえ」という気持ちになる時もあります。今日の説教題は「イエスさまのTwitter禁止令」にしました。今日の聖書の箇所に「つぶやき合うのはやめなさい」とあるからです。

 ユダヤ人たちは、イエスさまのことを理解することができませんでした。そして「イエスのことでつぶやき始め」ます。イエスさまは「つぶやき合うのはやめなさい」と言われます。しかしユダヤ人たちは「互いに激しく議論し始め」ます。この様子はまさに、Twitterの世界だなあと思わされます。インターネットのなかのTwitterという小さな世界のなかに閉じこもり、激しく議論をすると、だんだんと暴力的になっていきます。小さな世界のなかで議論をしているにも関わらず、そのことに気がつかず、自分が世界の中心にいるかのように錯覚してしまうのです。

 ユダヤ人たちも自分たちの世界のなかで、激しい議論をしていくうちに、自分たちのメンツや名誉というようなことが大切なものになってしまい、神さまのことが忘れ去られていくのです。神さまのことについて議論をしていながら、神さまのことは忘れ去られていくのです。神さまの律法でもって人を支配し、神さまの言葉でもって人を傷つけていくのです。そうした暴力的な激しい議論をしているユダヤ人たちに対して、「つぶやき合うのはやめさない」と、イエスさまは言われたのです。

 議論好きなユダヤ人たちに対して、議論ばかりして、自分の正しさばかりを主張するのではなく、もっと大切なことにこころを向けなさいと、イエスさまは言われました。イエスさまは「わたしは命のパンである」と言われました。私たちが神さまの憐れみによって、永遠の命に連なる者であるということが大切なのだ。そうした神さまの愛のなかに、私たちが生かされているということが大切なのだ。

 神さまの愛の中に生きている。神さまが私たちを愛して、愛して、愛してくださっている。だから私たちは愛された者として、神さまの御心を受けとめて、感謝をもって、隣人と共に生きていく。そのことが大切なのだと、イエスさまは言われました。

 神さまが私たちを愛してくださっています。安心して、神さまの御心に従って歩んでいきましょう。


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