2016年10月16日 主日礼拝説教要旨
「小さいって素晴らしい」宇野稔牧師
(ルカによる福音書12章32〜34節)
主イエスは弟子に向かって32節「小さな群れよ、恐れるな」と語ります。小さな群れとはその特徴は第一に信仰のことです。それは信仰が薄いということです。それは神から目を離すということを指しています。
マタイ14章28節以下にイエスが湖上を歩いて現れたという話しがあります。ペテロが船を出て歩いて、主イエスの元に行こうとします。ところが強い風を見て怖くなり、水の中に沈みかけます。その時、主イエスはペトロの手を取り「信仰の薄い者よ」と云われたのです。
ペトロが沈みかけた理由は、イエスから目を話し暴風雨に目を奪われてしまったからです。
私達は、食べ物飲み物のことだけでなく、生きて行くために降りかかる暴風と思えるような様々な課題や困難に直面しますが、そんな時神から目を離してしまうため、水の中に飲み込まれそうになるのです。それは信仰の薄さからなのです。
信仰が薄いとは、よく観察せず、考えず、悟らないということです。主イエスは「鳥のことを考えてみなさい」「野の花のどのように育つか考えてみなさい」と語っておられます。それはぼんやり見ることではなく、よく見て神が私達の命を守り支えていて下さることを悟ることです。
特徴の第2は、罪人の群れであるということです。主イエスは当時の律法学者たちを金持ちに喩えて、ルカ12章13節以降にある喩え話しをされました。人は律法を守る正しさ、即ち、自分の行いによって自分の生命を救う事はできないということです。
小さな群れとは素晴らしいと思いませんか! なぜなら一人ではなく、2、3人でも主の名によって集まる所に神は共にいて下さいます。 (マタイ18章20節)
私達は信仰の薄い小さな罪人の群れです。しかしこの私達の真ん中に主イエスがいます。そして私達に語られます。「小さき群れよ、恐れるな」。この小さな群れを世に遣わして下さいます。隣人を愛するために、神を愛するために。
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