2016年1月11日月曜日

2015年11月22日

2015年11月22日 収穫感謝日 説教要旨
    「主がくださった恵み」 宇野稔牧師
(申命記26章5〜11節)

 
 こんな実験をした人がいます。フラスコに真水を入れて1種類だけのバクテリアをこの水の中に放したのです。バクテリアが育つために適当な栄養と酸素を供給しました。するとどんどん増えて来て、やがて栄養物がなくなって酸素も足りなくなり、みんな死んでしまうのです。
 それでは、フラスコの中でバクテリアが生き延びるためにどうしたらよいか、それは1種類だけではだめで色々の種類のバクテリアがいて、はじめてお互いに互助関係で共存できるのです。面白いのは、色々なバクテリアがいて、強いもの弱いものもいるという所です。でも強いバクテリアが自分のことばかり考えていると、弱いバクテリアはみんな死んでしまうのです。
 強いバクテリアが自分の力を弱くして、弱いバクテリアが排出するものを栄養にして生きれるようにしたら、両方とも生きられるのです。バクテリアが生き残るためには弱いバクテリアが必要ということなのです。
 この実験結果には、神が教えてくださっている大切な点と共通するものがあります。フラスコは地球です。色々な人が住んでいます。強い人も弱い人も。社会は強い人が偉いとか、凄いとか云われています。でももし強い人だけが地球の中に残ったら結局皆んな滅んでしまうのです。皆んなが一緒に生きていくためにはお互いが自分の気持ちを少し我慢して自分のもっているものを分け合わなければいけないのです。弱い人と一緒に生きることで皆んなが生きることになり、神の恵みを分け合うことでともに生きられるからです。
 いのちも、家族も、持ちものも、食べもの全て神様よりいただいた恵みなのに、すぐに忘れてしまい「自分のものだ、自分で手に入れたものだ」と思い込んでしまいます。でもこの考え方は「強いバクテリアだけで生きようとする」ことと同じで、結局皆んなが滅んでしまう道です。
 今日は収穫感謝の礼拝です。沢山の恵みを下さった神に心からの感謝をささげる日です。そして、それを皆んなで分かち合うことが神のみ心であるということを皆んなで確かめあって分かち合って一緒に生きましょう。

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